食事と情報の腹八分
腹八分を心掛けている。
腹八分というと、”もう少し食べたいのにそこを我慢する”というイメージがあるが、そんなことはない。
それが習慣になると、あまり「我慢している」という気持ちはない。
それどころか、身体が軽くなるし(ダイエット効果もあるが、本当に体感として軽く感じる)、食事が美味しくなる。
私の場合もともと野菜嫌いだったが、腹八分を習慣化すると、野菜が美味しく感じるようになった。
身体が喜んでいるような気持ち。
最近思うのは、食事の腹八分と同様に大事なのが、情報の腹八分。
食べ物と同様、情報も溢れている。
ヘルシーな良い情報からジャンキーなウサン臭い情報までピンキリ。
理想論を言うと、食べ物と同様、情報も偏らないのが良いのだろう。
だけど、情報の全体像が見えない中で「偏りなく情報を採る」って難しいと思う。
だからと言って、強迫観念的にあらゆる情報をインプットしよう、というのも違うだろう。
そんなことをすると、消化不良に陥ってしまう。
情報のメタボに陥ると、好奇心が働かず、脳も働かなくなってしまう。
いわゆる「思考停止」状態。
結局、情報の腹八分を実行するには、情報の取捨選択が必要になってくる。
何を基準に取捨選択すれば良いのかは難しいが、一つの目安は自分の中にある「健全な好奇心」だと思う。
私の経験では、インプットに走り過ぎても(インプットが目的になってしまうと)好奇心は働かないし、インプットが皆無でも好奇心は動かない。
結局、自分にとって面白い情報を腹八分で摂取することで好奇心を育ち、好奇心が働くと、情報の感度が高まる。
情報の感度が高まると、情報の取捨選択が上手になる。
情報の取捨選択が上手になると、(自分にとって)面白い情報と出会う確率が高まる。
そうすると、好奇心がますます活性化する。
好奇心が活性化すると、いままで興味を感じなかった情報にも食指が動くようになる。
ちょうど野菜嫌いの私が、腹八分を習慣化することで、野菜の美味しさに目覚めたように。
逆説的だけど、好奇心が健全に働くと、情報の偏りは緩和される方向に作用する。
ということで、食事と情報の腹八分を実践し、食欲と知識欲(好奇心)を適度に満たして、身体の脳の健康(若返り)を促進しましょう、というお話でした。