まろにしも の好奇心メモ

私にとって知的好奇心はエネルギーの源です。読書や考えたことなどでこれは面白い!と思ったことを備忘的に書いていこうと思います!

ドキュメント72時間(銀座おつまみラプソディー)

f:id:maronishimo:20210508163353j:plain

ドキュメント72時間

NHKの『ドキュメント72時間』は好きな番組で、時々観る。

72時間の定点観測。定点と言うとおり、原則として場所は固定。

特定の場所が舞台となり、そこに来る人達にカメラを向け、話を聞く。

深く聞き込む訳ではないけど、その人の人生の一部が垣間見られたりする。

今回の舞台は銀座の老舗のおつまみ屋さん。

いろんな人がおつまみを求めてこのお店にやってくる。

〇福岡の中州でバーを開店するためにおつまみを仕入れにきたママさん。
コロナで大変なときやけど、”ピンチをチャンスに” がんばります!
(強いな~)

〇バイトをしながら俳優を目指す東大卒の女性
眼力が強く、輝いていた。

〇銀座でバーを営むバーテンダーの男性
色にこだわりを。ネクタイの緑やおつまみ(えんどうまめ)の緑。
なんかオシャレな雰囲気がぷんぷん。
とても74歳には見えない。

〇孫と一緒におつまみを買いにきたおばあちゃん
二人とも優しそうな笑顔がソックリ!

〇近所で社労士事務所を開業している女性社長。
午後のお茶の時間に従業員に振る舞うらしい。
社長自らが買いに来るのがエライよなあ~

〇広告代理店で働く初老の男性
ドライマンゴーをヨーグルトにつけて食べるのがお気に入りなんだって。
翌日、わざわざNHK取材班メンバーのためにヨーグルトの差し入れを持ってきて、
「美味しいから試してよっ」って。なんかカッコイイな。

〇施設で介護のお仕事をしている初老の女性
長い間、お母さんの介護をしていた。
そのときから、おつまみのクルミを買いに通っていた。
お母さんを天国に送って、いまは介護施設で働いている。
自分も年寄りだから、施設に住んでいるお年寄りの気持ちが理解出来るって。
それに、私のことを”お姉さん!”と呼んでくれるのが嬉しいって。
確かに、肌が綺麗で、すごく若々しい方だった。

〇10年ほど前に工場をたたんだ箱作りの経営者
一番、後悔していることは工場をたたんだことだけど、
いまでも自ら設計して箱を作っているらしい。
とても理知的な話し方をされているのが印象的だった。

〇時計店で働く販売員の女性
今月もよくがんばった自分へのご褒美に、このお店のおつまみを肴にビールと焼酎を味わいます!
(自分を飾る様子は全くなく、表情がすごく素敵だった)

〇北海道に住むお母さんにこのお店のおつまみをプレゼントをする娘さん
最近のお母さんからのお手紙の内容が少しショックだったと、目に涙をためながら話されていた。
自分(お母さん)が死んだ後のこと(お葬式や大切なものの置き場所とか)が書かれてあったので。
⇒こんなに優しい娘さんがいて、お母さんは幸せだと思います。

〇銀座でうん十年もバーを経営するママさん
もともとはだんなさんが経営していたが、比較的若くしてだんなさんに先立たれて、その後お店を継いで長い間がんばっている。
東日本大震災のときに、店を閉じるきっかけが出来たと思ったが、だんなさんに”まだガンバレ、まだやれる”と言われているような気がしたので、やめずに続けてきた。
今回のコロナも、これを言い訳にお店を閉めたくない。
カメラクルーがこのママさんのお店を訪問したところ、文字通り素敵なお店だった。
隠れ家的なお店。なんか落ち着いた感じ。
映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』の中で出てきたお店(ミツオとイズミが久しぶりに再会して話をした)とソックリだった。

★★★

今回も心がホッコリした。

ところで、ラプソディーってどういう意味だっけ?

調べたら「狂詩曲(きょうしきょく)」という意味らしい。

なんで「狂」やねんと思ったら、「狂」という字は、仏教用語では「面白おかしい」という意味があるらしい。また、芸術上の自由な展開を「狂う」というとのこと。

久しぶりに、ユーチューブでボヘミアン・ラプソディーを聴いてみた。