まろにしも の好奇心メモ

私にとって知的好奇心はエネルギーの源です。読書や考えたことなどでこれは面白い!と思ったことを備忘的に書いていこうと思います!

積み立てNISAの活用方法についてアレコレ悩んでみた

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積み立てNISA

積み立てNISA(積立型の少額投資非課税制度)について、ふと興味を持った。

会社で企業型確定拠出年金を積み立てているのだが、毎月の積立額は「すずめの涙」ほどであっても、長期間に渡り運用していると(運用しているという意識は全くないが)いつの間にかジワジワと評価益が蓄積されていることに気が付いた。

特に蓄積されていたのが、外国株式のインデックス型投信

インデックス型投信は、日経平均株価(日経225)やTOPIX東証株価指数)など市場全体の動きを表す代表的な指数(インデックス)に連動した投資成果を目指す投資信託

特定株式に投資するのではなく、市場全体の株式を時価総額などの比率に基づいて配分投資するので、株価変動リスクが市場全体にうまく分散されるのが嬉しい

そこで調子にのって、確定拠出型年金(DC)の掛け金を増やそうとしたのだが・・・

投資信託会社に確認したところ、うちの会社の契約プランでは、これ以上掛け金を増やすことが出来ないことが分かった。

しかもこのプランでは、個人型の確定拠出年金iDeCo)も出来ないことが分かった。

確定拠出年金の大きなメリットとして、売却益が非課税となることと所得税が軽減されることがある。

なので、確定拠出年金で非課税のメリットを享受しつつ、インデックス投信で運用することによって株価変動リスクを低減しつつ、長期にわたってコツコツと利ザヤを稼ごう(「スズメの涙」作戦)と目論んだのだが・・・

確定拠出年金での掛け金増額の道が閉ざされてしまった。

そこで積み立てNISAを検討することとしたという次第。

積み立てNISAとは積立型の少額投資非課税制度で、これも売却益が非課税になるというメリットがある。

通常の投信の場合、売却益に対して約20%の税金がかかるので、やはりこのメリットは大きい。

ただし、非課税期間が20年という縛りがある。

積み立てNISAを始めるにあたって、どのような運用方法が良いのか、いろいろと調べてみた。

1.開始するタイミングについて

素人の浅知恵としては、価格が底地のときに始めるのが良いんかな・・・?

しかし価格を見極めるのは難しいぞ。

特に超優柔不断な私のこど。

なかなか踏ん切りが着かずいつまで経っても始めることが出来ないということになってしまう。

⇒その考え、間違えてました。

一回で大量購入するのではなく、購入時期を分散(=長期積立)することにより、時期による価格の変動リスクを分散できるとのことでした。

これはNISAそのものメリットというより、長期の定額積立型投信のメリットになるのだけど(もちろん、積み立てNISAはこのメリットを享受できる)。

毎月定額投資することで、価格が低いときにはたくさんの口数を購入し、価格が高いときには少ない口数を購入することが出来る。
⇒ 平均購入単価を引き下げることが出来るということ。

なので、始めるタイミングはあまり重要ではない。

長期投資が前提であれば、価格変動の波があっても、時間分散によって平均購入単価を抑制出来る(高値でつかまされるというリスクを抑えることが出来る)。

このような定額投資による長期積立方法をドルコスト平均法と言うらしい。
(聞いたことはあったけど、そういうことだったのね)

リスク分散という意味では、長期であればあるほど効果があるということになる。

価格が下がっているときにもタンタンと一定額を購入し続けることが重要(価格が下がっているときこそ、平均購入単価を下げるチャンス!)であって、そこでむやみに損切りしようとして売却するのは望ましくないということになる(ま、そもそもの前提が長期投資やし)。

 

2.売却するタイミング

素人の浅知恵としては、出来るだけ高値で売却したいと考える。

だけど、高値のタイミングって見極めるのは非常に難しいぞ

実際のところ、ドル・コスト平均法によってせっかく平均購入単価を押し下げても(たくさんの口数を購入しても)、結局は売却時の価格がモノを言う。

最終的な評価額=売価時点の投資信託の価格×口数

相場がある程度上昇していれば何の問題もありませんが、そうでなかった場合、投資終了のタイミングは損益に大きな影響を与えます。

大丈夫。その手があった。

長期分割売り

購入時に一括購入するのではなく、分割して定額購入することで時間分散をおこなった。それによって平均購入単価を引き下げた

じゃ、売却時も同様に、一括で売却するのではなく、分割して売却すればよい。

ただし「定売却」ではなく「定売却」によって、平均売却単価を引き上げることが出来る。⇒ 長期分割・定量売却

つまり、売却時の価格が高いときに売却額を稼ぎ、売却時の価格が低いときは、売却額を抑制するということ。

なるほどね~。

積み立てNISAと言う商品は、「長期」であればあるほど有利になるように設計されているんやね。

長期分割・定額購入して平均購入単価を引き下げ、長期分割・定量売却して平均売却単価を引き上げるのが最強の戦略。

 

だがしかし

「長期」というけど、NISAの非課税期間は20年

悠長に構えていると、課税が発生しまうではないか・・・

大丈夫。

非課税期間内に売らなくても税制面の不利はなし

たとえば、2018年1月から毎月3万円ずつ積立投資をして、20年後の2037年12月末時点で元本720万円が1000万円に増えていたとする。

売却しない場合この1000万円は、課税口座に移される。

しかしその際は1000万円が新たな取得価額になる。

つまり、売却しなかったとしても、過去20年分の利益、280万円に課税されることはない。

課税額は新たな取得価額である1000万円からの値上がり分に対して発生。

少し安心した。

20年後に評価額が元本を下回ってると少しショックやけど、長期にわたって分割して売却すれば、(その間に値上がりしてくれば)充分にリベンジ可能という希望もある。

(NISAでは、老後が近づいてきたら毎月の積立は中止して、少しづつ売却しながら運用だけを続けるということも可能)

 

結論:開始するタイミングも売却するタイミングもあんまり神経質にならず、とにかく「長期購入(定額購入)+長期売却(定量売却)」を心掛けて、悠長に構えて運用するべし。